今回は、災害に強い持続可能な交通規制についてお話します。
日本国内では、1970年代以降、急激に車社会化が進み、たくさんの信号機が設置され、現在、栃木警察署管内(栃木市・壬生町)に信号機は約450基(栃木県内約4,300基)が設置されています。
信号機にも寿命があり、ある一定の年数が過ぎれば、新しい信号機に更新しなければなりませんが、信号機の新設には400~950万円、更新には200~600万円の費用が掛かります。
ところが、今、信号機の更新が追い付かないという大きな問題に直面しています。このままでは、災害の時や突然の故障の時に大きな交通の混乱が起きてしまう可能性があるのです。
そこで警察では、信号機を設置してから現在に至るまでに、例えばバイパス道路の整備などによって道路の環境が変わるなど、必要性が低くなった信号機の見直しを進めています。
しかし、近所の信号機が無くなったら皆様も大変困ると思います。
地域の皆さんのご意見を伺いながら、見直しの際はドライバーから見やすい「一時停止」などの標識等への変更も考えています。
信号機のない交差点は滅灯の心配がない、つまり、「災害に強く故障しない」という利点があるのです。
信号機は、交差点の交通整理を行うのにとても有効な施設です。しかし実際は、信号機のある交差点の方が、信号機のない交差点よりも交通事故の発生件数は多く、信号機は「有効な施設」ではありますが決して「万能な施設」ではありません。
警察は、これからも皆さんが安心して道路を歩いたり、車や自転車を運転できるように、皆さんの意見を伺いながら、交通事故の起こりにくい環境を整えて参りますので、皆さんのご理解を、どうぞよろしくお願いします。
(2024.OCT)
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